早稲田の先生曰く

郵政民営化選挙顛末:見える政治の中での熟慮政治の後退
谷藤 悦史(早稲田大学政治経済学術院 教授) − 広告特集 企画制作 朝日新聞社広告局
http://www.asahi.com/ad/clients/waseda/opinion/opinion155.html

有権者がさまざまな政治情報を得ることも、政治情報を時間をかけてじっくりと比較考量することも難しいのである。結果的に、今回の選挙のように、小泉首相が設定した対決の枠組みに、メディアが乗って集中的な報道がなされると、野党が必死にその他の問題を訴えて異なる「世論」を作り出そうとしても、後の祭りになってしまう。そうしたことが典型的に生じた選挙であった。

無党派層は、マスコミを通して、小泉人気頼りの自民党に投票したらしい。

自民党の大勝利によって、郵政民営化法案は直ちに再提出され成立することになる。それによって、小泉首相の政治的思いは完結する。

小泉首相の政治的思いは完結するように見えるらしい。

劇場政治の高い高揚感の中で、熟慮なき政治が進行し、政治の可能性が塞がれることはないだろうか。劇場政治に呼応した有権者やメディアも含めて、あらためてこうした問題を冷静に考える時だろう。

劇場政治として呼応していたのはメディアだけではないらしい。
 
・・・。
世の中、色々な物の見方があるものです。
その実、「有識者」のステロタイプな意見でしかないのですが。
 
 
はぁ(溜息)。
 
 
私見に過ぎないかもしれないけど、今回の選挙では、インターネットの利用拡大で反自民党勢力の思惑や民主党マニフェストが完全に解析され、自民党が一番マシかなぁ、と妥協の一票を多くの人が投じたと思っている。
結果として「僅かな差が決定的な議席数の差に直結する」小選挙区制度によって自民党が大勝したが、比例代表の得票数から確認するに、自民党民主党の支持の差は、それほど決定的ではなかった。つまり、何か自民党民主党に動きがあれば、今後は容易に政権がひっくり返る可能性がある。
 
小泉純一郎の目標は、郵政民営化法案なんて瑣末なものじゃなくて、日本の政治の建て直し。「郵政民営化ぐらい出来なくて改革が出来るか」(ごめん、詳細は忘れた)という発言からも、「痛みを伴う改革」以外に、日本はどうにもならん、という事を以前から示している。
増税なしの財政建て直しは不可能。あとは、個人からの税収をあげるのか、企業からの税収をあげるのか、高額所得者からか、国民平等均一課税なのか・・・という方法論の問題で、そこは注目しなければならない問題だと思ってます。(さっそく、朝日新聞のソースですがこんなのが出てました)
 
マスコミの自民党叩き・民主党支援は、今回投票に加わった無党派にはバレバレで、むしろ、「劇場政治だって?」と嘲笑すら浴びせていた。
 
 
いい加減、自分自身を改革しろ、先生方。
 
 
ちょっと気になること。
民主党支援者って、「自民党以外ならどこでもいい」「小泉に対抗できるならどこでもいい」という感じで、民主党マニフェストをろくろく読まずに民主党を支持しておきながら、「自民党を支持する大衆は馬鹿だ」と噛み付いてるような気がするのですが。
消去法で民主党に投票するのは、消去法で自民党に投票するより意味不明だと思うのですが、どうでしょ。
まぁ、何にしても、私から見れば集団に解が存在しないのだから、消去法で解に辿り着くことは出来ないんで。
出来れば「民主党のここが凄いんだ、なぜ分からない?!」って論調で、話を展開してもらえませんか>民主党支持の方々