年末年始にかけて

バルダーズゲート3

 年末からずっとやってます。
 
 先に私のTRPGについての経歴を書くと、そろそろ古強者と言っていいほど、TRPGを趣味の1つにして長い人間です。
 ダンジョンズ&ドラゴンズ 第五版の話に限ると、2017年12月の日本語版発売から嗜んでおります。
 キャンペーンシナリオ「ファンデルバーの失われた鉱山」と友人のオリジナルキャンペーン(ガゼッタワールド)はプレイヤーとして、「魂を喰らう墓」「ウォーターディープ:ドラゴン金貨を追え」「バルダーズゲート:地獄の戦場アヴェルヌス」はダンジョンマスターとして終了し、現在、「ウォーターディープ:狂える魔道士の迷宮」のダンジョンマスターを務めています、、、狂える魔道士の迷宮のせいで、新規に出版されたキャンペーンシナリオが全部出来ねぇよ! あと3年ぐらい、魔導士の迷宮が終わらねぇ、なんてボリュームだよ!
 
 さて。そんなんだから、バルダーズゲート3に向けて、D&Dの背景知識は問題ありません。ていうか、このゲーム、よく日本発売したな、用語集とか全くゲーム内にないんだぞ。
 そのあたり、欲目がある、という前提を置いて聞いてほしいのだけど、「そりゃ、ゲームオブザイヤーに選ばれるわ」というぐらいによく出来てる。むっちゃ面白い。
 D&Dのデザイナーグループは、D&D 5版を作るときに、「戦闘」「冒険」「NPCとの会話」の三本柱を「このゲームの面白さ」として再定義しました。それに従って説明すると。
 
 まず「戦闘」の部分は、文句なく面白い。
 ファイアーエムブレムのような、シミュレーションRPG感覚な戦闘シーン、と言えばピンと来るかもしれないが、あの辺のゲームと根本的に違うのは、「全戦闘、初見で勝てるようにバランス調整してない」という点。
 4人パーティに、こちらと同格以上の能力を持つ指揮官を含む、10人超の敵が、四方八方から一斉に襲い掛かってくれば、そりゃ数の暴力で負けるわっ、ていう戦闘が何度もあった。
 とはいえ、セーブとリトライを繰り返し、戦闘開始時の位置関係を工夫したり、前もって対策用ポーションを用意したりで、何とか勝った。
 
 低レベル帯では、HPが少ないので、1点のやり取りで生き死にが分かれることも多い。アイテムを投げつけられて、火炎や酸ダメージをうっかり喰らうのが致命傷なこともある。
 中レベル帯では、範囲火力魔法と範囲火力魔法のぶつかり合いがメイン。敵も味方も、ばったばったと倒される中、精鋭たる自パーティが魔法範囲を突破しても、敵の術者に迫る、という10vs10程度の中規模戦闘も経験した。
 60時間プレイして、やっとAct.3に入ったばかりなので、高レベル戦闘は、まだまだよく分からないところですが、「何も考えずに戦うと酷い目にあう」ということを繰り返しているので、今後もそうなのかな、と楽しみにしています、、、あ、戦場の橋から崖に突き落とされて味方が即死した。はい、リセットりせっと。
 ただ、私はTRPG版を知ってるので、TRPG版とバルダーズゲート3のルールの差に「おやっ」と気づいて再確認することがよくあります。微妙ながら、結構違ってるんだ、この2つは。
 
 「冒険」についても、文句なく面白い。
 冒頭から、異世界である「九層地獄」の第一層「アヴェルヌス」を走り抜け、やっと現世に戻ってこれたと思えば、自分の頭に仕掛けられた時限爆弾を解除するために、あっちこっちの識者に頼っては、あれだのこれだのと依頼されるクエストを片付けていく、という中に、「どのクエストをやってもいい」という自由度がキッチリあって、これが面白い。
 最初はゴブリンの集団程度だった敵側も、ソードコースト地域で第二・第三を争う大都市「バルダーズゲート」に近づくにつれ、大権力者が立ちはだかるは、神の使徒はやってくるわ、にもかかわらず、バルダーズゲートの市民は事態をろくろく分かってないので、こっちに協力する気はさらさらないわ。。。
 
 パーティメンバーとして用意されているキャラ達も、それぞれがバックボーンを持っていて。というか、これ1人1人が、バルダーズゲートが滅びかねない爆弾のような背景を持ってる奴らばかり。
 「また、バルダーズゲートが知らんところで滅びかけておりますぞ!」って感じで。
 このゲームだけで、バルダーズゲート、何回滅びかけてんだ。1つのパーティごとに世界を救うD&Dらしくて、流石すぎる。
 
 「NPCとの会話」については絶賛ですわ。
 会話中に選択肢が出るのですけど、「これ、選んだらどうなるんやろ?」と思って試しに選んだら、即座に戦闘開始、ってことが多々ありそうです。
 ありそう、と推測なのは、私がバード(吟遊詩人)っていう、荒事よりも交渉で、腕っぷしより舌先三寸で、ってキャラを主人公にしてて、可能な限り戦闘を避けているからです。
 でも、戦闘を避けすぎた結果、相手を自殺させてしまうことが3度ほどあった。いや、会話中に理論的に「それはおかしいんじゃないか?」と指摘してただけなんだけど、だからって「それもそうだな、お前は正しい!」とか言って、命を投げ捨てんでもいいやん! 戦闘回避できたとしても、正直、ドン引きだよ!
 バード特有の選択肢があるように、どうも選んだ職業ごとに特殊な選択肢があるようで。パラディンを主人公にしてる友人からは「パラディン特有の選択肢は、だいたい、戦闘に突入する」という話も聞いてる。「どんだけ会話パターンあるんだ?」って感じ。
 もちろん、選択肢によって、手に入る報酬やアイテムが変わったり、どこの勢力が敵になったり味方になったり、と、後々まで響いてくる分岐があっちこっちにあるようで。
 今から二周目が楽しみ、二周目は趣味が火付け盗賊のソーサラーで遊ぶんだ、、と言いたいんだけど、まず1周目が終わらん! ってとこです。
 
 1月中はプレイし続けてるだろうから、、、龍が如く8のプレイは、ずっと先延ばしだなぁ。。。
 パルワールドどころじゃないですよ。全然時間がない。