結局、パッシブじゃないか

まぁ、MIAUタグはつけたけど、あんまのMIAUとは関係ないかも。
 
正直、テレビはもうダメかもしれん (ITmedia小寺信良)
 
上の内容を読んでて、端的に疑問を感じた。
 
「新聞を流し見る」
「ラジオを情報スクリーンセイバー的に流し聞くこと」
「TVを情報スクリーンセイバー的に眺めること」……これと。
「インターネット上を情報スクリーンセイバー的にふらつくこと」……これに、どんな差があるのか?
 

  • アクティブとパッシブの差がある
  • インターネットは違うよ。視聴者がクリックしないと情報に辿り着けない
  • 視聴者が容易に情報発信者になれる
  • コンテンツに対して、コメントで意見することが出来る

などなど。
反論は思いつくし、私もそう思ってたのよ。
 
でも、それって、本質的なキーなのかな?
 
結局、インターネットサーフィンなんて、TVを情報スクリーンセイバー的に眺めるのと何の差もないんじゃないのか?
 
ただ、視聴者の横に、家族なり、友達なり、色々と話せる人、自分のツッコミを聞いてくれる人がいないが為に、ネットが有意義に感じるだけで。
ケータイが多人数同時通話可能+常時接続が低額……となったら、ネットはいらなくなって、仲間内のフォーラムに参加して無駄話しながらTVを見るようになるんじゃないかな?
 
 
と言うのも。
最近、TVをつけっぱなしにすることが増えたんだけど……改めてTVを見ていると、「TVのコンテンツって、そんなにつまんないか?」「ネットのコンテンツって、そんなに面白いか?」と思うようになった。
 
ただ、ダメなTV番組はある。TVはたかだか、12chしかない為、自分が興味を持てないコンテンツで埋まってて、結果、「視るものがない」という時間帯は発生する。
ネットであれば、「このTV番組は毎週欠かさず見てるんだ」とかいう自分好みのコンテンツが毎日更新で転がっていることがあるし、視聴できるチャンネルは無数にある。ログも残るので、数年前の話題を見ることも出来る。
だが、コンテンツが無数にあるからといって、「これはいい」と思うコンテンツがたくさんあるかと言うと、そういう訳じゃない。
無数の人がいるから、いいコンテンツをハシゴすればいい? それは、複数の番組制作会社が作ったコンテンツをハシゴするのと、何が違うのか? 玉を選び出すために、石にぶち当たることが多くなってるだけじゃないのか?
だからこそ、「いいコンテンツはないか」とあちこちのリンクをクリックして、Web上を徘徊する人がいる。まるで、リモコンを片手にバチバチとチャンネルを切り替えながらTVを眺めているかのように。
 
結局、人は何も変わらない。
私は、一度放送した全ての番組を再生可能にするだけ……過去のコンテンツを再放送可能にするだけで、TVは充分生き残れると思っている。
ただ、それは電波放送では無理な話、有線双方向通信によって実現されるだろう……結果的にWebとの融合という形になるのかもしれない。
 
……と、ここまで書いて、「なんで、放送事業者はTVを端末にしなきゃいけないのだろう」「パソコン向けにストリーミング放送しちゃいかんの?」という別の疑問が。
設備の問題なのだろうか、やはり。