セブンスドラゴン

んー。セガ、がんばってるな。
完全に情報入手が遅れてるわ。
 
セブンスドラゴン(公式)

ディレクター 新納一哉
サウンドコンポーザー 古代祐三

このご時世、ゲームの企画というと、まずは「差別化」次に「斬新さ」というように、
たくさんの制約の中で産まれてくることがとても多いです。それ自体は良い事だと
思うのですが、その中で「差別化のための差別化」とか「斬新さのための斬新さ」
といったものが人工添加される事も多く、それがユーザーの方にとって嬉しくない
事態になることが沢山あるようです。特にRPGにそれが顕著な気がします。
 
今回、自分がセブンスドラゴンで思うのは、素直に作ろう、という気持ちです。
ゲームが好きで、RPGが大好きな自分の本能に従って、恥じる事なく
素直にRPGを作ってみよう、というのが今回のゲームの最大の思いでした。
 
・自分のお気に入りのキャラクターをメイキングできて
・見下ろし型のワールドマップを歩いて世界を旅して
・歯ごたえのある戦闘に、スキルやアイテムが沢山あったりして
・ちょっとどこか、くすぐられる世界観がある
 
そんなRPGを作ろうと決めました。

前回お話しましたとおり「自分の好きなRPGをつくる」がこのゲームの起点
なのですが、その思いをきちんともって開発を進めるために、自分はいくつかの
キーワードを設定し、開発スタッフに説明しました。
 
そのキーワードの1つは「安心感」です。
このRPGで最も大事にしているキーワードは多分「安心感」だと思います。
 
ここ数年、まわりの友達から聞いて一番「ハッ」とした言葉があります。
なんかいいRPGない?と聞かれ、オススメタイトルを教えてあげた時の事です。
「あ、それアクションゲームじゃなかったの?」
――曰く、バイオハザードみたいなゲームかと思った。と
なるほど、と思いました。その後、そんなことないよ、普通のRPGだよ、
と言っても「なんかむずかしそうじゃない?」の一点ばり。…うーむ。
そこで2つ感じたことがあります。
 
もしかすると、今のRPGって、見た目の敷居が高いのかもしれない。
もしかすると、RPGって気づかれて無いことすらあるのでは。
 
これは由々しき事態だと自分は思いました。その自分オススメのRPGも、
システムはそんなに複雑じゃないですし、難易度だって、FC版のDQ2を
クリアしたお前がなにをいうか!きっと、遊べば満足するはずなんです。
なんてもったいないのだろう、と思いました。
そんな中、自分が出来ることはなんだろうと考えました。
システムなアプローチ、商業的なアプローチ、いろいろあると思うのですが、
自分が選んだのは、一番直球の方法でした。それが今回の
 
「安心して買える、一目見てRPGとわかるRPGをつくろう」です。
 
みんなが容易に想像つくような、自分の頭の中にすぐに浮かぶような、
ゲームやる前からプレイ感覚がわかるような、そんな安心感のRPGを作る。
そして、それがゲーム画面写真を1〜2枚見た瞬間に伝わる。
そんなRPGを作ろうと決めました。

……はいはい、予約予約。
 
7クラスなのに、4人パーティ?!
 
……。
ファイター、サムライ、メイジ、ローグ、辺りかなぁ……。
ナイト、ヒーラー、プリンセスを外すのって、回復能力が足りないだろうか……。