はやぶさ2の敵はJAXAにあり、というエントリを書こうとした

が、もうなんていうか、全然やる気が出ない。
 
民主党政権はやぶさ2の予算を削ったことに、鬼の首をとったように、「これだから民主は」とか書いたり。
 
自民党の谷垣総裁のコメントに、「自民党だって無関心だったろうが」「そうだそうだ、自民党だって、予算を削っていたじゃないか」「これだから自民は」とか書いたり。
 
なんていうか、もぉ。
分かってプロパガンダやってんのか、分かってなくてプロパガンダになってるのか、正直、ネットの人々のメディアリテラシーの低さにがっかりしてる。
 
かつて、「ノストラダムスの大予言の研究書とは、なんだったのか」という問いに山本弘氏は一言でまとめた。
ロールシャッハテストであった」と。
読み手の読み取りたいものが読み取れる、それがノストラダムスの大予言だった、と。
 
実は、この一言、「ノストラダムスの大予言の研究書」を研究した本の、あとがきに書いてあった。
私は見た瞬間、「この本、読む価値ないやん」と総括した。帯に書いてたら、「鋭い!」とつぶやいて、立ち読みで済ませてたろう。
 
あ゛ー。
なんか、ソース出して、丁寧に説明するのも、だっるいので。
ネタだけ、書いとくよ。

・2007年度
 概算要求5億円(小泉内閣) → JAXAが予算要求を取り消したので予算ゼロ(安倍内閣
 →「次世代小惑星探査機」の名目で文部科学省が5000万円をもぎ取って来る。
・2008年度/2009年度
 2008年〜2012年の5ヵ年計画から外れたので予算なし?
 麻生政権で、河村官房長官GXロケット固執……ぶっちゃけ邪魔
・2010年度
 概算要求17億円(麻生内閣) → 予算3000万円に削減(鳩山内閣
 自民党GXロケット廃止に反論
・2011年度
 2010年夏に概算要求

 
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081117/112948/
日本はLNGエンジン開発で世界のトップを走っている

そこまで高く評価する理由はどこにあるのでしょうか。
ヤン 世界初というところです。
メタンは、ロケットにとって有望な炭化水素系燃料です。液体にした場合の沸点はマイナス161.5℃、これは液体酸素のマイナス183℃よりもやや高く、液体水素のマイナス250℃よりも大分高いです。軌道上でも適当な断熱を行えば長期貯蔵が可能なので、メタンと液体酸素の組み合わせは再着火可能な上段ロケットや軌道間輸送機に使用できます。また、液体水素に比べると大推力が発生させやすいので、地上からロケットが上昇するためのブースターにも使えます。
最近「宇宙への迅速なアクセス」、すなわち打ち上げ需要が発生したらすぐに対応して打ち上げを行うという考え方が出てきています。LNGは液体水素よりもずっと扱いやすいので、宇宙への迅速なアクセスにも向いています。

ヤン NASAで使っている技術の成熟度を示す指標にTRL(Technology Readiness Level:「技術達成指標」と訳す)というものがあります。全9段階でTRL1が基礎研究段階を示し、最高のTRL9が実用システムへの適用を示します。LNGエンジン開発の現状を私なりに評価するならば、中国はTRL1.5(「基礎検討」と「技術的な可能性の検討」の間)です。アメリカはTRL2.5(「技術的な可能性の検討」と「基礎技術の開発」の間)、欧州はTRL4(「技術開発」)、ロシアはTRL5(「技術のデモンストレーション」)です。
私は日本は現状でTRL7.5(「実用システムの開発」と「実用システムの評価」の間)であると評価します。日本のLNGエンジンの開発は、世界的に見ても過去50年で初めての新たな燃料への挑戦であり、その成果は高く評価できます。日本は、誰も使ったことのない燃料を選び、技術的にまったくのゼロから始めて、自らの思考と実践で困難を克服し、あと少しで最初の実用エンジンを実現するところまで持ってきたのです。

 
松浦晋也のL/D
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2007/01/25_a0ff.html 

1999年以降は、情報収集衛星(IGS)というとんでもない重石が、宇宙開発関連にどかんとのしかかる。内閣府関係者は、宇宙開発委員会を総合科学技術会議などで「IGSは宇宙関連予算に影響を与えないようにする」と発言したが実際はどうだったか。
1)宇宙関連予算を削る。
2)生じた余裕を、IGSの予算とする。
3)IGS予算を、JAXA(旧NASDA)に開発受託費としてくっつける。
「サルに栗を朝三つか四つか」みたいな手管だ。確かに名目上の宇宙関係予算は減っていないが、実際問題として宇宙関係予算にIGSの予算をまるまる押し込んだわけだ。
IGSは年間コンスタントに400億〜550億円程度を消費しており、しかも次々と次世代機を打ち上げるのでいつまでたっても終わることがない。一部では防衛省発足に伴ってIGSを防衛予算でというような期待があるが、もちろん防衛省は徹底的に抵抗するだろうし、内閣府は予算を手放さないだろう。誰だって余計な予算を出したくはない。予算は権限であるので、権限拡大を狙いたい内閣府としては、逆の理由でIGSを手放したくないはずである。
余談だが、国際宇宙ステーション計画も、1985年に計画が動き出した時点で、霞が関NASDAに「予算は別枠とする」と説明していたのだそうだ。ところが実際に予算が付くと、IGSと全く同じ手段で宇宙予算に食い込ませて予算化されたとのこと。実際、現在のJAXA予算で、国際宇宙ステーション関連は別会計になっている。
つまりは「別会計になっているだけ」なのだが。

 
財務諸表・事業報告
http://www.jaxa.jp/about/finance/index_j.html
国とは関係ない、独自収入の「その他の収入」が予算として6億円を下回ったことはない
 
……とりとめもなく書くと、意味わかんないねー。