宮崎口蹄疫の続き

しばらく話題にしてなかったけど。
 
安愚楽牧場の倒産は今年最大 負債総額は4300億円超(産経)

2011.8.15 17:34
 和牛オーナー制度で知られた黒毛和牛の全国展開畜産会社で、今月9日に東京地裁民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場(栃木県那須町)の負債総額が4330億8300万円に膨らみ、今年最大の倒産となったことが15日、分かった。東京商工リサーチによると、3月末時点の負債総額は約619億8700万円だったが、約7万5千人いるオーナーに対する契約解除にかかる費用がかさみ、それまで最大だった林原(岡山市)の負債1322億円を大きく上回った。
17日に神戸市、19日に東京都内で債権者への説明会を開く。
同社幹部は、経営悪化の要因として、東京電力福島第1原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げ、「われわれの過失もあるが、東電の過失割合は大きい」として、損害賠償を請求する考えだ。
商工リサーチによると、安愚楽牧場は1979年に牧場経営を開始。繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛を同牧場が買い取り、支払う独自のビジネス「和牛オーナー制度」で知られる。超低金利のなか、「高利回り金融商品」として注目された。
同社は、全国40カ所に自社牧場を運営するほか、預託先牧場を338カ所を抱え、黒毛和種牛牧場として国内最大規模。2011年3月期の売上高は約1027億円、約5億円の利益を計上していた。
3月11日、東日本大震災が発生し、福島第1原発の爆発で放射性物質が拡散。肉牛からセシウムが検出され、汚染された稲わらや汚染牛肉が流通。市場価格が暴落し、出荷を見合わせざるをえず、資金繰りが悪化していた。

 
安愚楽牧場「経営ずさん」と元従業員 口蹄疫隠そうとしたことも(産経)

2011.8.10 14:36
民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場は、昨年に宮崎県内の同社牧場で口蹄疫が発生した際、牛の異常について通報遅れがあったとして、今年3月に県から改善指導を受けていた。発生牧場の元従業員は10日、「当時の経営はかなりずさんだった」と話した。
県によると、牛約720頭が殺処分された川南町の同社大規模農場では昨年4月中旬、牛によだれなどの異常を確認したが、2日後に県が聞き取り調査を実施するまで通報しなかった。獣医師の診断に基づき投薬すると法律で定められているが、診断を受けないまま従業員が投薬することも常態化していたという。
口蹄疫が発生した別の同社農場にいた元従業員の男性は「上司は口蹄疫が疑われる症状を見つけても隠そうとしていた。投薬もやっていいと会社から言われていたので、疑問を持たず、当たり前にやっていた」と振り返る。

 
で、宮崎口蹄疫の頃に書いたエントリがこれ
 
原発被害で倒産?
 
宮崎県の牧畜家に賠償してから潰れろよ。