睡眠時無呼吸症候群について

急に変なエントリーを書きだしますが。
まぁ、これが誰かの為になるのなら、と。
 
私は睡眠時無呼吸症候群で、2年ほど前から、器具を取り付けて眠っています。
 
ある日、知り合いに「最近、何時間寝ても、寝足りないんだよ」とか話してると、「それ、睡眠時無呼吸症候群じゃ?」と指摘され。
「あー、そーいや、そういう病気もあったなぁ」と調べてみると、いきつけの病院で睡眠時無呼吸の診察をやっていることを知り。
試しに、その病院に出向いてみて、数日の検査と、一晩の検査入院の末。
保険適用範囲である中度の症候群と診断されました。
 
で、睡眠時無呼吸症候群ってのは、福知山の脱線事故の件で有名になったので、存在は知ってると思う。
けど、自分が症候群と思ってない人……まさに私がそうだったのだけど……も多くて、日中の睡眠欲に苦しめられている人がいると思う。
 
なので、睡眠時無呼吸症候群の詳しい話は医療系サイトに任せて、症状だけは書いておきたいと思う。
 

症状1:昏睡する

睡眠時無呼吸症候群といえば、日中に眠くなる、って話はみんな知ってると思うだろうけど。
そんな生易しいものじゃない。
 
昏睡する。
 
午後の会議とか、うつらうつらして、zzzってんじゃなくて。
のび太くんもびっくり、自分が発言してないタイミングが10秒ほども続いたら、睡魔に襲われる。
 
もちろん「前日に徹夜した」とかじゃなく、7時間寝てても、8時間寝ててもダメ。
昼過ぎになって、「眠いな」と思う頃には、「もう眠っている」。
『「眠っていた」なら使ってもいい』とか説教されるレベル。
 
これを「根性の問題」とか「集中力不足」とか考えて、「仕事に対する意欲が云々」とか言い出すと、完全に袋小路。
 
そうじゃない。
7時間寝てても、8時間寝てても、まともに睡眠取れてない。
それが睡眠時無呼吸症候群の症状。
 
ちなみに、30歳過ぎたら、1日平均で7時間は睡眠を取るものだそうですよ。

症状2:寝てるうちに吐き戻す

健康な人は全く意味不明だろうと思うけど、胸焼けとかそういう話じゃなくて。
 
寝てるうちに、胃液を吐いちゃうんだわ。
多分、夕食の消化自体は終わって、実施的には胃の中が空っぽになってるからだろうけど。
より正確には、口は閉じて寝てるから、鼻から胃液が逆流する。
寝てたら突然、鼻に熱さと激痛が走る訳で、「鼻血か?」と思っても透明な液体が鼻から垂れるだけ。
 
逆流性食道炎みたいな、いつの間にか症状が進行する話じゃなくて、もう、たちまち目に見えて実害がある。
この時の痛み、多分、味わった人しか分からないと思うけど、鼻の穴を胃酸が通るんですよ。平気なわけが無い。

症状3:にもかかわらず、目覚めはいい

朝はね。寝起きがいいんですよ。
多分、眠りが浅いから、すぐに覚醒するんでしょうね。

症状4:いびきが酷い

酷い。
マジ酷い。
そりゃそうだ、気道が塞がってんだから。
 
そういう人はうつ伏せに寝たり、横向いて寝ると、いくらか軽減できます。
元々、舌の奥が定位置にあるべきところを、寝てる間に力が抜けて、重力に負けて下に落ちて気道を塞いじゃうのが無呼吸症候群の原因なので。
仰向けに寝てなければ、気を緩めて舌が重力に引かれても気道を塞ぎようがなく、無呼吸の原因は取り除かれるんですよ。
いびきも同じ話で。
 
ちなみに、歯軋りは、関係ありませんなぁ。
器具を取り付けて寝てても、寝てる時の歯軋りは収まってない。
起きている間には絶対に真似出来ないような渾身の力で歯軋りしてるんですけど、なんなんでしょうね、あれ。
歯医者で「歯が尋常じゃない形で磨り減ってるから、寝てる間に歯軋りしてるんでしょうね」と子供の頃から言われてるから、就職してからって話じゃないんだけど。
 

まとめ

  • いくら寝ても寝足りない
  • 昼過ぎになると眠気で意識を失う
  • いびきが酷い
  • 仰向けに寝ている
  • 標準体重をオーバーしている or あごが小さい

……なんて人は、ほっとくのは人生を損し兼ねないので、一度診察してもらっては如何でしょうか。
 
ただ、この器具、レンタルしてると、保険適用してても毎月5000円弱の出費なんだよね。
一生ものと考えると、買い取った方が安いんじゃないかなぁ……。