ホワイトバンド運動

先日から、コンビニで見かけて、「なんだこりゃ」とは思っていたのですが、まぁ、手にも取らなかったのだけど。
 
なんか変だ。
 
ほっとけない世界のまずしさ
http://hottokenai.jp/index.html

ホワイトバンドの売り上げはなにに使われるのですか?
こちらの円グラフをご覧ください。 ホワイトバンドの売上の3割は、世界の貧困をなくすための活動費に使われます
(FAQ of Whitebandhttp://hottokenai.jp/faq/white.html

*円グラフを見ましたが、なぜ7割も経費に使われてしまうのですか?
NGOによるチャリティー・ショップが充実している国や、オンライ ン・ショッピングへの抵抗が少ない国と違い、日本でこういったものを全国へ広く流通させようとするならば、通常の流通ルートに乗せて、お店においてもらう必要があります。そのため、ホワイトバンドを売っているほかの国に比べ、経費は割高になっているかもしれませんが、それもホワイトバンド運動を日本全国に広めるためと ご理解いただきたいと思います。

 
騙されるな!
 
英語サイトを見てみよう。

What should the white band look like?
This is entirely up to you. Some suggestions are wrist bands, arm bands, head bands, lapel bands, etc. This action was chosen because it is simple for anyone to get involved - you can just make your own white band with a piece of fabric.

翻訳すると下記となるのではないでしょうか。
 
ホワイトバンドはどのようなものであるべきですか?
完全にあなた次第です。いくつかの提案すると、リストバンド、アームバンド、ヘッドバンドなどです。だれでも参加するのが簡単なので、この行動が選ばれました−あなたは1片の布切れで、あなた自身の白いバンドを作ることができます。
 
つまり、ホワイトバンドの販売などしていない!
これはどういうことか。
ホワイトバンドの販売は、日本だけの活動ではないのか。
世界各国にサイトはありますので、各国の言語が読める人は、ぜひ、他の国のサイトを確認してください。
 
世界の貧困のため、NGOの方々には頑張ってくださいな。
けど、私のお金は、貧困に苦しんでいる人達の為に使いたいとは思いますが、あなた方、NGOの人達の生活を支える為には使いたくありません。
 
本日のネタ元:ほっとけない日本の汚さ
http://www.geocities.jp/red_band_campaign/index.html
 
(追記)
んー? 英語圏でも、ホワイトバンド、売ってるぞ?
オーストラリア、カナダ、アメリカ、イギリス・・・Tシャツも含めて販売してる?
 
いや、やっぱり変だ。どこの国も、NGOの活動資金にあてます、とは書いてない。
どころか、NGOの活動資金集めのためではない、とすら書いてないか?
 
(追々記)
確かに、アメリカは書いてない。
オーストラリアは、売り上げは生産費用・輸送費用の回収の為のもので、残りが出ても活動資金に使う、とある。
イギリスとカナダには、一切の記述なし。
しかも、各国は資金の活用方法がどうなのかは分からない。
 
んー。
1)全ての活動が怪しい
2)怪しいと言い出した批判サイトが怪しい
 
これは釣られたか?
 
そもそも、チャリティじゃなくてNGOの資金集めなんだよ、と最初から言っているから、アフリカに一銭も入ってない、というのは、「紛らわしいけど」嘘を言っている訳じゃないのよ。
だから、そのこと自体で責めるのは、ちょっと本筋じゃないと思うのよ。
 
参加団体に怪しいところがある、というのも、本筋にするには弱い。
 
ちと、引き続き、内容を確認していこう。
 
(現時点の結論)

  • 募金じゃないので、一人がたくさん買って、タンスに眠らせていても無駄
  • 啓蒙活動で「その白いバンドなに?」って見た人に声をかけさせるのも目的の一つなので、販売しているホワイトバンドにこだわる必要はない。むしろ、当初の方針に敬意を払い自作すべし。
  • まず貧困国のことを知ってもらう、というのは、決して悪いことじゃない。ただ、それだけでは、先進国の人が心を痛めて終了、ってだけで意味がなくて。そこから何をするのか、という点なんだけど、ここに、ホワイトバンド活動には疑問点がある。

英文サイトを見ると、「貧困国への援助金を更にUPするか、貧困国の借金帳消し」を求める手紙を国連に出そう、とか書いている。始まりは、結局、金配れ運動。世界の貧困国を救おう、もう個人の募金では助けられないから政策で国を動かそう、という方針。
つまり、国家の歳出は個人的にはタダだと考える、典型的な前時代的発想。

人的資源の投入に使われているのであれば、ホワイトバンドNGOの活動支援は「正しいこと」なんだが・・・はて、どうなんでしょ。
「アフリカに行って人々を助けよう」とか言ってますかね?
 
日本は貧困じゃないけど、破産寸前の国家だということを忘れないでください。
税金を更に海外の救済に投入しよう、というキャンペーンに、安易に賛同していいのですか?
思いは忘れちゃいけないけど、思いだけでは救われない・・・ややこしいよね。

ここで言いたいのは、特に途上国のリーダーたちは、「これください」「あれください」と、援助ばかりを待っている、ということです。
(中略)
 しかもだんだんそれに慣れてくると、それが当たり前になって、働かなくなってくる。怠け者のようになって受け取ることが当たり前のことになってくる。人間は、そういう要素も持っています。
 ベナンに「魚を欲しがる友達に毎日魚をあげるよりも、魚の取り方を教えた方がいい」ということわざがあります。海外援助に頼らない力を自分たちが持つ努力を、我々アフリカ人はしなければならない。そう思いました。

聞こえてるか、アジア某国。