無題

ちこっとだけ、そういう話題が出たので。
 
大人は正直者と決め付けてはいけない。
大人は嘘つきと決め付けてはいけない。
 
教科書は正しいと決め付けてはいけない。
教科書は嘘だと決め付けてはいけない。
 
新聞が、TVが、分厚いハードカバーの本が、薄っぺらい週刊誌が、インターネットのサイトが、Blogが……
「ありとあらゆるメディア」が、正しいことを言っていると決め付けてはいけない。
間違ったことを言っていると決め付けてはいけない。
 
結局、嘘を嘘と見抜けないのなら、情報社会と呼ばれて久しいこの世の中を生き抜くのは難しい。
 
考えるだけではいけない。
感じるだけではいけない。
 
 
疑うだけでもいけない。
 
100%正解の選択肢というのは、ありえない。
時間やコストが許す限り調査して、考えて。それでも、究極的には100%にはなりえない。
最後に必要なのは、決断する勇気。
少なくとも、決断したのなら、信じたものに裏切られる覚悟は出来る。
 
私の開発した装置は、覚悟の賜物。
無限の時間と費用があれば、もっと評価・実験して完全なものを出荷する。
でも、すべてを見通すことは出来ないから。それは無理だから。
より多くの時間と費用を、用意できなかった時点で負けの始まりだから。
出来る限り、努力して。
最後は祈る。見落としがないことを。見落としがあっても、些細なものであることを。
 
万事、そういうこと。