プラネテス

スルーできん。
 
中国が弾道ミサイルでの衛星破壊実験に成功 (読売新聞…ネット上のソース消失)

【ワシントン=増満浩志】中国が弾道ミサイルに搭載した弾頭で人工衛星を攻撃する実験に成功したと、米国の航空宇宙専門誌「エビエーション・ウィーク・アンド・スペース・テクノロジー」(電子版)が伝えた。実験は米国の航空宇宙専門誌「エビエーション・ウィーク・アンド・スペース・テクノロジー」(電子版)が複数の米情報当局者の話として伝えたことで明らかになった。
米政府は18日、これについて中国側と協議したことを認め、米国家安全保障会議(NSC)のゴードン・ジョンドロー報道官が「宇宙分野での国際協力を目指す精神に反する」と懸念を表明した。
同誌によると、ミサイルは米東部時間の今月11日夕方、四川省西昌市にある宇宙センター付近から発射された。搭載された弾頭は、標的に体当たりして衝撃を与える「運動エネルギー撃破飛しょう体」で、高度約850キロにあった中国の古い気象衛星に命中、破壊したとみられる。発生した多数の破片は今後、長年にわたって軌道上を漂い、他の衛星を傷つける恐れがある。
実験の成功が事実ならば、中国が米国の偵察衛星などを攻撃する技術力を示したことになる。中国は、米国の偵察衛星に対して地上からレーザーを照射する実験も、過去に複数回行っていたことが昨秋、軍事専門紙で報じられていた。ロイター通信によると、衛星破壊実験は、1985年に米国が実施して以来。

 
中国の衛星破片、軌道にびっしり…人工衛星などに脅威(読売新聞)

中国の弾道ミサイルによる衛星破壊実験で発生した約10センチ以上の破片(デブリ)が地球の上空を大量に取り巻き、国際宇宙ステーション(ISS)や人工衛星が危険な状態にさらされていることが米民間分析機関によるコンピューター画像の分析で明らかになった。
雲のような無数のデブリが北極から南極の上空を通る軌道をびっしりと埋めており、赤道に対して約50度傾いて地球を回るISSが、南半球の上空でデブリ帯を通過することがわかった。計算に基づく具体的な衝突の危険性が示されたのは初めてで、分析を担当した科学者は「脅威である」との見方を示している。
分析したのは世界の宇宙機関や軍事専門家らに衛星解析データを提供する「CSSI」のトーマス・ケルソ博士。北米航空宇宙防衛司令部が正確に把握した大きさ10センチ以上と見られる517個のデブリの軌道データなどをもとに、日本時間先月12日の破壊から14時間の動きを追跡した。
破壊された衛星は高度約850キロにあったが、デブリの一部は破壊の衝撃で軌道を外れ、高度200〜3500キロの範囲にまで散らばった。追跡できていない10センチより小さなデブリは、さらに数千個はあると見られている。
この領域は稼働中の衛星が多く、宇宙飛行士が滞在するISSも周回している。デブリは秒速6〜8キロの高速で地球を回り、衝突すると大事故につながる可能性がある。特に船外活動中の宇宙飛行士への危険が大きい。現在、個々のデブリはISSから数キロ離れているが、計算では、米軍事衛星に約60メートルまで近づくとの結果もでた。ISSでは、今年12月〜来年1月に打ち上げ見通しのスペースシャトルエンデバー」に搭乗する日本の土井隆雄宇宙飛行士が実験棟「きぼう」の一部を取り付ける船外活動を行う予定で、影響が懸念される。

 
えーと。
「公海の真ん中で核実験した。誰も死んでないから問題ない。放射能は海流に沿って流れていくけど、知らん」と言ってるのと同義語。
 
もう、コメントが思いつかない。
 
国連がデブリ回収費用をすべて中国に出させる制裁決議を出しても、いいんじゃなかろうか。
 
(追記)

秒速6〜8キロとか、10cm以下とかイメージ湧かないと思うので書き直してみよう。

運動エネルギーは、mv^2/2で決まる。「にぶんのいち えむ ぶいにじょう」ね。mは質量、vは速度。
10cm以下の部品って、どれぐらいの重さかよく分からないから、仮に、100円玉10個分 48gとしよう。これは、間違いなく10cm以下だし、銅とニッケルの合金だから、人工衛星とかに使ってる部材と材料がかけ離れているとも思えない。
大きめの自動車、これを2トンとしようじゃないか。これ、2000000gね。
あとは、計算。がちゃがちゃがちゃ……少なめの秒速6kmを例にしても、同等の運動エネルギーは、先の自動車が29.39m毎秒で突っ込んでくる速度に相当する。
m毎秒という単位も聞きなれないので、時速kmになおすと……105km/h。
 
秒速6kmってのもピンとこないかな。
調べてみると、44マグナムの弾速の12倍ぐらいですね……分からんか。ライフルの弾速の7倍程度……やっぱり分からんか。
 
つまり、デブリは見てからかわせない。拳銃弾ぐらい、楽々かわせる能力がないと、かわせない。
実際、宇宙ステーションなんかは、飛んでくるデブリを起動予測してよけてるんだけど、それは、各種センサーで捕らえきれている10cm以上のデブリの話。
 
そして、デブリは耐えられない。
たかだか、100円弾10枚分の小さなデブリ相手でも、自動車が時速100kmで突っ込んでくるのを耐える能力が必要。
 
しかも、ここまでは、自分が静止している時の話であって、もし動いてて、デブリと正面衝突だと、被害倍増。
 
……中国の愚考が分かっていただけるでしょうか?
 
(更に追記)
 
Q:そんな軽い部品、遠心力で宇宙の彼方へ吹っ飛んでいくんじゃないの?
A:私は重い部品の方が、宇宙の彼方へ吹っ飛んでいく気がしますが、質量は関係ないです
 
遠心力は、mv^2/rで表される。重力は、GmM/r^2。
人工衛星は、これがつりあっているから、地球の周りをぐるぐる回っていられる。遠心力のが大きかったら、宇宙の彼方へ。重力の方が大きいと地球へ落下する。
 
で、どっちの式にも、mっていう、人工衛星の質量の値が入ってる。
mが大きくなったら、遠心力は増えるけど、同じ割合で、重力も増える。小さくなった場合も一緒。だから、つりあったまま。
これがr、回転半径の方だったら、重力の方が二乗で効いてくるのでややこしいけど、質量の方は増えても減っても、つりあったまま。
 
結論:重かろーが、軽かろーが、どんな回転半径でも人工衛星にはなれる