SFにない

培養ラット脳細胞がロボット操る…英大学が開発成功と発表(読売新聞)
 
ラットの脳細胞がロボット制御 英チームが実験に成功(47NEWS)

チームによると、ラットの胎児から脳細胞を採取して酵素でばらばらにし、約60の電極が付いた小さな容器に入れて培養。脳細胞が成長して出すようになった電気信号を、円筒形の2輪走行ロボットに無線で送り、ロボットを動かした。
ロボットには超音波センサーを搭載。障害物に近づくと特別な刺激が脳細胞側に送られるようにした。ロボットは最初は障害物に衝突を繰り返したが、そのうち“学習”して衝突を回避するようになった。

えーと。
サイボーグ、というには、脳細胞を一度バラバラにして、記憶も記録も消去してるし。
バイオ部品を使ったアンドロイド、あるいは、バイオコンピュータ、にしてはプログラミングが出来ないし……いや、外部刺激による成長も、プログラミングの成果なのかなぁ?
 
バイオAI、辺りが正しい理解なのかなぁ。
そんな単語、寡聞にして聞いたことがないなぁ。
 
現時点、人間の胎児には人権がないことになっているのだけど(12週越えたら、ヤヤコシクなるけど)、この辺の研究が進んでくると、大手を振って馬鹿なことをやらかす研究者が出てきて、また倫理委員会とかが動き出すのかなぁ……。
いやいや、たとえ、培養脳を使っても、十分に知恵を持ち、判断がつけば、それは人権を持つのかなぁ。コンピュータが加速的に進化しても、コンピュータに人権が認められることはないだろうが、培養脳で作られたロボットと、脳をロボットに接続したサイボーグとの違いはどこにあるのだろうか?
……攻殻機動隊で「ゴースト」と表現した「ナニカ」のことを、いい加減、真面目にリアルで考える日が近づいているのかもしれない。