まだこんなこと言ってるのか

民主党の総裁選、全然興味がなかったのですが、トピックで見かけて、吹いた話があった。
 
無利子国債発行は「乱暴」=小沢氏の財源論を否定−野田財務相時事ドットコム

野田佳彦財務相は4日、テレビ東京の番組に出演し、民主党代表選に出馬した小沢一郎前幹事長が主張している無利子国債の発行について「金持ち優遇になる可能性がある。財源論が乱暴過ぎる」と述べ、導入に否定的な考えを強調した。
無利子国債は、利子を付けない代わりに相続税を免除する国債。野田財務相は「主要国ではフランスが1950年代に試して失敗している。相続税は減り、国の財政収支が悪化する。過去に失敗した例をなぜ持ってくるのか」と疑問を呈した。 
また、小沢氏が来年度に子ども手当支給額を、現行の月額1万3000円から2万円に引き上げる方針を示した点に関し、「財源をどうするのか。一方で所得税減税にも触れており、なおさら疑問がわく」と語り、ハードルは高いとの認識を示した。(2010/09/04-13:01)

あ? 財源どうすんの、って話に、無利子国債発行を出したの?
これ、既に議論が煮詰ってること、分かってて言ったか?
 
これ、元々、麻生氏が言ってたことだと思うんだけど。
麻生02 :「なぜ、いま相続税免除なのか」 国債処理の秘策youtube
要旨としては、

という話。世界相手にマネーロンダリングを認める訳。
そんなことしたら、世界中の警察から非難殺到するんじゃないか、って、日本のお墨付きで表の金に引きずり出したのに、それを再度、闇資金に隠されちゃうようなら、その国の当局、何やっても闇組織の資金ルートは解明できんだろ。
 
で。自民党時代に、既にこのアイデア潰されて。
無利子国際って形にマイナーダウンしちゃった。
 
平成21年(2009年)4月9日 経済レビュー三菱東京UFJ銀行

無利子国債の発行は、財政上のメリットが実質的に小さいことや、税制面の公平性など、課題が多い。
(中略)
しかし、議論が大きく分かれる無利子国債の発行が、真に検討すべき政策となるかどうかを左右するのは、最終的には、無利子国債により調達した財源をどう有効活用するかであろう。
無利子国債の買い手は家計であり、個人の意思が働く余地が大きい。従って、無利子国債で得た財源は、目に見える形で、かつ、わが国経済の中長期的な成長力を高める政策の財源に、直結させるようにするのはどうだろうか。

マイナス利子じゃなくて無利子にしちゃうと、どうなるかって、相続税の減産分が、どっか行っちゃうだけ。
目先の利益の為に、未来の利益を食べちゃおう、って話ですな。
 
まぁ、それでも今は緊急事態だから、ってんで、検討の余地はあるんだけど。
 
この辺、自民党では、プロジェクトチームを作って検討し、「相続税免除特権付き無利子国債で得た財源は、全て、失業・雇用対策、中小・零細企業対策、介護の充実などの、弱者対策に充てる」と案を出していた。
政府紙幣・無利子国債・贈与税(2009-03-14 09:06:26/木原せいじBlog)
 
で、小沢氏は、その財源を子ども手当使おうってんだから、やれやれ。
子ども手当に関しては、前に書いたので繰り返さないけどね。
 
小沢氏は、こういう議論があったことを、知ってか知らずか知らないけど、さも、俺の案はどうだ、って感じで持ち出してくるから、意味が分からない。
自民党時代からあった案だ、と説明しないマスコミも情けないね。