はやぶさ2に関するお願い

連休前にエントリーに書こうと思ってたのに、こんな時期になっちゃった。
 
スタートはこれ。
 
吉川リーダーからパブリックコメントのお願いが届いた松浦晋也のL/D)

予算要求に載ったものの、はやぶさ2に向けて、まだまだがんばらねばならない状況は続いている。

ってことで、「元気な日本復活特別枠」に関するパブコメの応募要請について。
 

元気な日本復活特別枠って?

まず、「元気な日本復活特別枠」って何かというと。

概要
予算編成過程の透明化・見える化を進め、国民の声を予算編成に反映させる試みとして、政府では、「元気な日本復活特別枠」(特別枠)に関する要望事業について、パブリックコメントを実施し、各事業に対する国民の皆様からのご意見を以下のとおり広く募集することといたしました。皆様のご意見をお寄せ下さい。

……分からんよね。
 
一言で言うと、民主党政権の人気取りなのよ。

民主党政権の迷走

自民党政権時代、財務省は各省庁に概算要求基準ってのを示していた。シーリングって聞いたことない?
これは、「あんたの省は、どんだけ増えても、この値を超えた予算を出すなよ」というものでした。
 
ところが、鳩山政権は、この概算要求基準を廃止した。
「もっと自由に、どんどん言って来い! 必要なとこには必要な予算つけなきゃ!」って訳。
 
結果として、2010年度予算の要求額は史上最高額になった。
まぁ、当たり前の話だわな。上限なけりゃ、そりゃ増えるわ。
 
ところが、結果として、国債発行額も過去最高になった。
私は国債発行がダメ、とは言わない。前にもまとめたように、現時点の国債発行は未来への投資になりうるから。
けど、この政権は国債縮小を、って叫んでなかったっけ。
お前らは、どんな根拠で麻生政権を叩いていたのかと。国債縮小と言いたかっただけ、ちがうんかと。
 
で。
これはダメだ、と思ったらしい。
民主党政権は、2011年度予算に向けて、概算要求基準は復活した。
お前ら、前年の撤廃は思いつきでやったのかと、小一時間問い詰めたいが、まぁ、復活した。
但し、今回は「一律1割削減」というルールを盛り込んだ。昨年は酷すぎたから減らせ、ってこと。
一律と言っておきながら、対象となるのは社会保障費を除く部分なんだけど……なんだかんだで、2兆円の圧縮が出来る見込み。

省庁予算復活特別枠、あるいは、仕分け劇場のNextステージ

とはいえ、ほんとに省庁の要求を削りきれるのか、という話があるわな。
そこで出てくるのが、「元気な日本復活特別枠」。
予算1割削減の目標を上回って削減した省庁は、その上回り分の3倍までの予算をつけたげるよ、という……いわば、「省庁予算復活特別枠」なのよ。
 
但し。
枠は用意する。1兆円だけ。
このお金の配分は、「評価会議(仮称)」における政策の優先順位付けを行うって話。
「金が欲しけりゃアピールしろやー」て訳。
先日までやってた仕分け会議だと、「予算削減を要求したら、各界に怒られたでござる」ってことを繰り返したので、次の段階として、政策コンテストをやろうぜ、ってことになったらしい。
 

はやぶさ2に予算をつける為に

てことで、各種政策について、意見述べろ、って訳。
 
本当に具体的な応募手順については、下記が詳しい。
「はやぶさ2」パブリックコメントのお願い(星居Web)
 
はやぶさ2」は「文部科学省」の「新成長戦略(デフレ脱却・経済成長)」「我が国の強み・特色を活かした日本発「人材・技術」の世界展開」って奴に入ってますけど。
 
これ、「はやぶさ2」だけの問題じゃない。
サイトを見れば分かるけど、本当に色々な政策が出ているので、是非意見を出して欲しい。
 
数が力になるのか分からないし、そもそも、パブコメなんて基本的に茶番に過ぎないという面もある。

ただ、「人気とりだ」って言ってもさ。
各省庁が動画まで作って、政策を説明してるんですよ。
その辺、「それでも何かの役に立つかもしれない」と思って意見してみてはどうだろうか。
 

締切
10月19日(火)17:00(必着)

ってことですので、私も「民主党の人気取りに乗っかるのはイヤだけど」と思いつつ、ごしょごしょ書いています。