Internet Passive User

続きが公開されたので、紹介。
今回の書き手は、MIAUの代表幹事の人。
 
【MiAUの眼光紙背】第5回:放送は、本当にコピーコントロールしないとダメなのかlivedoorニュース小寺信良

つまり本筋では、これを取り締まる制度や技術を開発する方に努力すべきなのである。制度的には、すでに著作権法がある。技術的には、そろそろ「誰が流したか」がトレースできる技術も見えてきている。「オマエら全員不便になあれ」という魔法は、もう必要ない時代に入ってきているのではないか。

パブコメで、散々、説明した話ですな。
しかし、相変わらず、議事録が登録されないなぁ……おっと、パブコメ概略は出てるな。
苗村憲司教授に、「一連の流れが見えない」として、「パブリックコメントの整理方法の修正を事務局に求めた」奴だから、ちょっと価値が低いけど、読んでは見よう。

今後消費者がコンテンツ入手経路として、「放送」ではなく「通信」を求めてくるのは、世界的な趨勢だからである。放送に頼らなくても、もはや代替案が出てきているのだ。
(中略)
放送でメシを食ってきた筆者がもっとも過激な提案をするのは、「このままだと放送が衰退するのは見えてますけど、それでいいんですか?」という、放送業界への「思いやり」なのである。

先日の岸博幸氏の記事に対して、凄い皮肉が来たなぁ……。
 
けど、少し気になった。
「放送」ではなく「通信」を求めてくるのは、世界的な趨勢としても、「放送」はパッシブ、「通信」はアクティブ、と考えると、「放送」の優位性は揺るがないのではなかろうか?
 
「通信」においても、RSSなどの機能でアクティブ動作をオート化して、パッシブに擬することは出来るけど、基本的に「見たい」「知りたい」という意欲がなければ、情報は手に入らない。
「放送」においてはそうではなく、なんとなくTVやラジオを視聴していても、何となく情報は飛び込んでくる。この強みは、如何に私のBlogのような、話題ごった煮のサイトが転がっていても、補え切れないものではなかろうか?
 
そりゃまぁ、何の気なしに、TVのリモコンをポチポチ押して、チャンネルを切り替えてるうちに、それなりに時間を潰せそうな番組に辿り付いて、何となく見続ける……という点については、インターネットサーフィン*1とよく似てるんだけど。
新聞のTV欄を見て、何か番組ないかなぁ、と探すのは、Livedoorなどのポータルサイトを眺めたり、ニコニコ動画にとりあえずログインしてみたり……というのによく似てるんだけど。
 
それでも、基本的に、アクティブ−パッシブの流れに変わりはないんじゃないかと考える。
 
私は前から、MIAUの「Internet Active User」について、「インターネット先進ユーザー」と訳すのは好きじゃない、「Active」は「積極的に利用・参加している」という意味で「アクティブ」のままのがいい、と言ってるけど。
それは、「Active」の対義語は「nonactive」だと思ってたからなんだけど……今思うと「Internet Passive User」……「インターネットは利用しているけど受身な人」って対義語も存在するんじゃないか、って感じがしてきた。
 
もちろん、私は、ここで言う「Internet Passive User」なんて、TBSの捏造番組を無邪気に信じてる人たちと何ら変わりないと嫌悪しているが、それはさておき。
TV・Internetに限らず、「Passive User」にとって、「放送」は「通信」より遥かに重要視されるんじゃないかと考える。本当に自分が興味を持っていること以外は、「バカの壁」がそびえ立っていたとして、何の不都合があろうか、というものだ。
 
つまり、確かに衰退はするだろうけど、「Passive User」がいる限り、TVやラジオと言った「放送」の立場は磐石なんじゃないか、ということを思いついた訳です。
 
インターネットの「Active User」と「Passive User」の比率が、どうなっているのか分からないけど。
何となく、「Active User」はかなり劣勢な気がして……ちょっと嫌な感じ。
自分も割と「Passive User」に陥ってることが多いので、省みるところが多いし、決して、「Passive User」を全否定するつもりはないんだけど……どうも相容れない。
自己嫌悪か?
 
 
おまけ。
時々書くことにしよう。

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*1:この言葉も久々に使うなぁ(笑)