これは覚書

ダウンロード違法化といい、ケータイフィルタリングといい。
何度、「禁酒法」と同じことを繰り返せば済むのだろう?
教育と取締りの方法論が備わっていない規制強化など、モラルハザードにしかならない……という話を書きたいけど、まとめる時間がない。
 
下記はエントリを書くための覚書。
 
アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同ITmedia

緊急要望書では、現行法で違法化されている写真・動画以外にも、漫画やアニメなど「子どもの性を商品として取引するもの」を「子どもポルノ」と定義。インターネットや携帯電話の普及で子どもポルノを取り巻く環境が激変しており、「IT大国・コンテンツ大国である日本国内の現状が放置されているため、日本だけではなく世界の子供達も性的虐待の被害にさらされている」と指摘する。

児童ポルノ規制強化を 日本ユニセフがキャンペーンasahi.com

日本ユニセフ協会などが11日、「なくそう!子どもポルノキャンペーン」を始めた。「子どもポルノ大国」といわれる日本で、はんらんする子どもポルノへの規制を強めようとのねらい。
同協会やNPO、民間企業のマイクロソフト、ヤフーなど23団体、25人が呼びかけ人・賛同団体に名を連ね、要望書への署名を呼びかけている。
要望書は児童買春・児童ポルノ禁止法を改正し、(1)子どもポルノの単純所持を禁止し、処罰の対象とする(2)アニメ、漫画、ゲームソフトなども規制の対象とする(3)18歳以上が子どものふりをしたものも規制する――などを求めている。
日本ユニセフ協会の早水研専務理事はこの日、与野党の国会議員らと会見し、「子どもポルノは子ども虐待画像そのもの。製造過程で子どもを虐待し、インターネットにのれば、生涯にわたって人間の尊厳を侵害し続ける」と話した。同協会大使を務めるアグネス・チャンさんも「日本の子どもポルノについての規制は不十分。子どもたちのために協力して」と訴えた。

 
児童ポルノの単純所持禁止にアニメ・マンガ・ゲームは含めるべきか否か?GIGAZINE

・「日本ユニセフ協会」は「ユニセフ」ではない
・アニメ/マンガ/ゲームと児童への性的虐待の因果関係が不明
・18歳以上が子どものフリをしただけでもアウト
・単純所持禁止によって日本人は全員「犯罪者予備軍」に

 
第70回:児童ポルノの単純所持規制、アニメ・漫画・ゲームへの規制対象拡大への反対(無名の一知財政策ウォッチャーの独言)

ダウンロード違法化で、主に規制主体となると考えられるのは著作権団体だったが、こちらは警察であるだけにさらにタチが悪い。サイトの摘発によって得られるであろうアクセス履歴などでそれなりの疑いを抱くに至れば、何ら現実の被害が発生していなくとも、警察はプライバシーを蹂躙し、家宅捜索や身柄の拘束や証拠の押収をしてくるであろうし、1枚でもそれらしい写真なりがアルバムにでもPCにでも携帯電話にでも保存されていれば、彼らは鬼の首でも取ったように、法律を盾に被疑者に犯罪者のレッテルを貼り、一罰百戒を狙って立件を目指してくることだろう。ネットワークでは良くあるケースだと思うが、いろいろなサイトを見回る内にポルノサイトへのリンクを多く踏んでしまっていたとか、ボットに引っかかったのだとか、メールボックスは放置してしまっていたとかの抗弁が、規制を正義と考える者たちの耳に届くとは到底思えない。

インターネット上における小児性愛者の活動レポート2007
http://www.telefonoarcobaleno.org/en/pdf/ANNUAL_REPORT_2007.pdf
 
から、「小児性愛者サイトの国籍別ユーザー・利用者数」というデータを見てみます。すると、
(中略)
と、なっております。
なんと、日本における小児性愛者向けサイトは世界比率で減少傾向にあり、
比率の上でも、G8諸国中最小なのです。

 
人の心は、アニメ・漫画・ゲーム如きで歪むほどに、弱いものか? −− 残念ながら、Yes。
アニメ・漫画・ゲームさえなければ、人の心は歪ないですむのか? −− No。断じて No。
必要なのは規制なのか? −− No。必要なのは、歪まないで済むような強い心と、歪んだ者を押さえ込む手段。
犯罪者予備軍を押さえ込まねば、犯罪者はいなくならない。アクティブセーフこそ、防犯というもの −− アクティブセーフは、魔女狩りの方便じゃない
 
……理想論に過ぎないのかなぁ。