任天堂の危機に立ち向かう「マリオの逆襲」

また、日経新聞が「ソーシャル! ソーシャル!」と任天堂をdisってやがんのか、と中身を見てみたら。
任天堂の置かれている環境が、良い点も悪い点も、これまでの経緯も含めて丁寧に書かれていて、日経らしくないと驚いた。
 
任天堂の危機に立ち向かう「マリオの逆襲」 「3DS」不振、本当の理由と復活のカギ (井上理/日経新聞
 
書き手は以前にも記事を紹介したことがある井上理氏……あぁ、この人か。
 
長いんで引用はしないけど、章タイトルを抜き出すと内容は下記。
 

  • マリオ効果で3DS本体の販売が約2.5倍
  • そもそも「ゲーム離れ」は始まっていた
  • 過ぎ去ったDSブーム
  • 脳トレ」と「Wii Fit」の成功
  • 「立体的に見える」という訴求ポイント
  • 山内前社長が説いた「ソフト体質」
  • 値下げの穴埋めはなく、円高も直撃
  • 第2の「脳トレ」に向けた仕込みも
  • じつはDSと同等の立ち上がり
  • 「定額」という安心感
  • 任天堂流の方程式

 
ざっくりまとめると
 

  • ソーシャルの台頭は関係ないよ。DSとWiiの世代交代期だから、任天堂は業績悪化してるんだよ。
  • DSやWiiの訴求ポイントは明確。3DSは、立体視以外の機能を売りにすべきだった。
  • ゲームはソフトあってこそ。任天堂はハード体質に陥っていたのではないか。
  • そうは言っても、DSと同じぐらい、3DSは売れてるんだよ。
  • ソーシャルの問題点はたくさんある。ソーシャル、ソーシャルって、今までのゲームが制圧される訳じゃない。
  • 任天堂は軸がブレてないんだから、これからも期待している。

 
 
 
総じて、ここ数年の状況も踏まえた俯瞰的な視点で書かれた良記事。
 
……頼むから、日経新聞は、ゲーム関連の記事を井上氏以外に書かないでくれ。