単行本になってた

知らなんだ。
憂ちゃんのおしえてプリーズ―教育編産経新聞社の本)
 
毎週土曜の産経新聞に載ってるものをまとめたもの……なんだけど、今日は載ってない。しばらく、まともに新聞も見てないから、先週も載ってたか知らなかったり(汗)。
私はNetViewを購読してるので、一週間前の新聞がなかったりするんだな、これが。
 
まぁ、いいや。
 
これは、ヒキコモリの経験があったり、離婚歴あったり、いじめに遭ったりしてた、漫画家のさかもと未明氏が単にエッセイとして自分の考えを述べるだけでなく、大学の先生や政府の広報にインタヴューした内容(時には討論した内容)を、マンガにしたものです。
 
今回は、「教育編」とあって(目次は、先の紹介サイトを見てね)子供の教育に関わる内容が主なのですが。
結論、「大人がシャキっとせんかっ!」って内容に繋がってるのが多いのよね。
 
同感できない、異論のある部分もあるのですが、

第1話 「女のコ」らしく生きるって?
 
かつては戦うべき社会も思い込みもあったかもしれませんが、それは男性の理解で随分緩和されました。今度は女性の方から男性の気持ちを思いやることを考えて、男女の違いを大切にし、現実に即した男女平等を考える時期なのではないでしょうか。

第2話 ニートのお兄ちゃん
 
それに「いい仕事が見つからない」というより、社会に魅力を感じない、人生に目標がもてない、尊敬できる大人に出会えなかった、などが本当の原因のような気がするのです。(中略)そして、我々大人には、若者が「早く働きたい!」と思うような生き様をみせなくてはならない責任があるのだと思います。」

第4話 世の中、お金?
 
どんなに時代が変わっても、額に汗して働く喜び、仲間と供に分かち合い、成長していくことの価値を忘れたとき、間違いなく国は滅びると思うのです。楽をして稼ぐ親を、子供はどう尊敬するのでしょう。逆に収入が少なくても素晴らしい技能を持つ職人さんや、危険を顧みず働く人を私達は尊敬せずにはおれません。お金はお金。それ以上の価値を私達は職に求め、子供にその価値を自信をもって伝えるべきだと思います。

……この辺は全く同意できます。
 
以前から繰り返してるように晩婚とか少子化は、イメージ戦略の失敗が原因のひとつだと思ってるんだけど。
 
もしかしたら、あらゆることがそうなんじゃないかな、と。
子供の未来を片っ端から閉ざしてるのは、大人の頼りない背中姿、個人主義の犠牲になった母性本能、とかじゃないのかな……と思ったりします。
 
私は。尊敬する人間と言ったら、迷わず、父親の名をあげます。
母親は私と違い、利口でも小器用でもなく、しかも病弱で、私から見ると、やる事なす事もどかしい人でしたが、常に一生懸命であったことは疑いなく、私はあの人の子供であることに誇りを感じています。
あの人達の子供だから、やってかなきゃなんない、と思って、辛さに耐えることもあります。
だから、「親の顔が見てみたい」とか「お前の親は変だ」とか言われると、すぐにキレます。
 
先の本にもありますが、

第2話 ニートのお兄ちゃん
 
私たちは親のおかげで生まれて、いろんな人の思いをもらって生きていると思うの
私たちのたまたまある命は世の中への”恩返し”に使わないといけないじゃないかな
そしてそれが「仕事」じゃないのかな
そう考えると別に出世しなくても働くだけで立派なことだよね
どうぞ皆さん「志」を持って働ける大人になってください
それは大変だけど幸せなことなんです

そういうことなのかもしれません。

批判は出来ます。「それは社会の歯車として都合がいいような教育だ」「前時代的な、封建体制への回帰だ」など、そういう反対意見もあるでしょう。*1
でも、私はそうは思いません。
日本人としての個性を確立するのは、然るべき幹が育ってから、その上に枝葉末節が成り立つのだと思っています。
現在は、その基本を忘れ、「幹は当然あるものとして」枝葉末節にこだわるから、歪な樹が往々にして現れるのではないでしょうか。
 
……仕事がキツくてヘコんでましたが。
もう少し頑張れそうです。

*1:批判するにしても、とりあえず読んでな。このエントリー、マンガを文字だけ抜き出して紹介してるので言いたいことが伝わってるのか、非常に不安