中国発コンテンツの進化

前回紹介しかけてた話の後編が出たので。
 
中国のコスプレ大会は国家事業である(前編)5億5000万人が見るコスプレ中継
中国のコスプレ大会は国家事業である(後編)この国のコスプレと寸劇の関連性
 
てっきり、中国政府が日本発アニメを規制していく動きがある、という流れの話かと思ったら全然違った。
 
キャプテン翼を見て、世界を代表するサッカー選手に辿り付くように。
スラムダンクを見て、世界に通じるバスケ選手を目指すように。
 
コスプレ寸劇が高じて、世界に名高い寸劇俳優になる集団が出るだろうと。

中国には古くから映画や演劇関係の大学や京劇関係の学科などがあり、「劇」というものが重んじられてきた。その目的の多くは、中国共産党の宣伝に使われてきたわけだが、コスプレに関しては、それが良い形で幸いしているように思われる。よってコスプレ寸劇は、中華民族文化に昇華する可能性が、日本動漫に大きく後れを取っている中国動漫より高いのではないだろうか。

中国の文化に疎いので、私は筆者の視点にどれだけ妥当性があるかどうか分からないが。
日本でも、マンガ原作のミュージカルがあって、ファンから好評を受けてるのを見ると……あながち、ぶっ飛んだ意見とも思えない。
 
あとは、コスプレから一歩抜け出して、オリジナルの寸劇で世界に出て欲しい。
「かっこいい」を突き詰めたら「自分でも話を作りたい」と思うのは当然で、パロディからオリジナルへの進化するのも自然の流れなのだから……中国には様々な古典・奇書があるんだし、ネタに困るものではあるまいに。
  
そういうコンテンツなら、パクりだ、社会体制がどうの、xx流ブーム、などという場外の話を抜きにして、楽しむことが出来ると思うから。