言うことはシンプル

これ、行きたかったんだけどなぁ。ニコ動とかへの会場風景アップはないのかなぁ。
 
作り手を“やる気”にさせる著作権とは――島本和彦氏など語るITmedia岡田有花
 
島本和彦氏がこの場にいるのは、白田秀彰氏の大感謝祭運動の流れじゃないかと思うんだけど、さておき。

「著作者への尊敬の気持ちなく『2次利用したから払いますよ』ともらうお金はうれしくない。著作者へのありがとうの気持ちからお金を出してほしい。『誰のおかげで……』と言いたくなる」

この、シンプルな理想が難しい。
なんで、こんなシンプルな話が、こんなにこじれるんだろう。
 
まぁ、悪意から著作者を守るのが著作権法であり、悪意を滅ぼさない限り、落としどころを模索する話なのかもしれないが……。
 
で、見てて、気づいた点。

YouTubeエヴァンゲリオンを見て『エヴァを見た』と思うなよと言いたい。テレビのでっかい画面で見る描線の動きがYouTubeで分かるのか。日本はアニメ先進国だが、アニメや漫画を見る作法がなっていない!」

この反論は、思いつかんかった。
でもなぁ。画集の写真で我慢できるのなら、わざわざ美術館に実物の絵を見に行かないし。
TV番組に写った絵を見て「これは生で見たい」と思わせるものがなければ、美術館まで足を運ぶことはないと思うんだけど……例え、間違ってるかな?
結局、エヴァの「描線の動き」なんて技法を鑑賞したい人がどれだけいるか、という話じゃなかろうか。シナリオとか、声優とかを楽しみたいのなら、ぶっちゃけ、絵すらいらんし。話のネタにするだけなら……という、こういう発想をしている自体、「見る作法がなっていない」のだろうか。 

DRMは全廃し、コピーフリーを認めた上で全部課徴金にし、国に徴収や還付を任せればいい。今のシステムは『金を払わないとコンテンツを見せないぞ』というもの。だがこのシステムだと、作品をどんどん見てもらうことが著作権者の利益に結合し、すべてのコンテンツが広告になる

これ、理想的な気はするんですが、方法論を考えるとすげー面倒。
そもそも、この国の大半はTVぐらいしか映像コンテンツを使ってないんじゃないか、環境的に見れない・聞けない人は大損するんじゃないか……私は、映像コンテンツ見放題になっても、そんなにどんどん見れない人種なので凄く不安。たたでさえ、可処分「時間」が限られてるのに、ゲームもやってるからなぁ……。
あと、海外流出したコンテンツは、どうしたもんでしょ。
 
もう少し、この件、よーく考えたい。
言い換えると、全てのコンテンツを、定額制で視聴可能にする訳だし、「W定額」とかみたいに、利用状況にしたがって、課金料金を変えてもいいんだし……なんとなく、ケータイの料金制度を思い浮かべてる考えるのがよさげ……会場の動画up、ありませんかー(涙)。
 
 
余談。
「ユーザー投稿角川アニメ」の公式認定も YouTubeに角川参加ITmedia岡田有花
結局、やりたかったのは、閲覧権創設でも、超流通でもなくて、「権利者だ。俺のコンテンツを公開したなら金よこせ」ってことだけなんだよねぇ。