書くことなくなった

これの続き、なんだけど、自分のエントリを書く前に、全部、まとめられてしまった(笑)。
 
いや、もうね。
ダウンロード違法化も。
ケータイフィルタリングも。
 
やりたいことには、賛同できるとこはあるのよ。
それを実現する為の方法が完全に間違いなのよ。
 
「児童ポルノ法改正」に潜む危険 (小寺信良ITmedia)

この改正案をなかなか正面から問題視できないのは、規制肯定側が「だって児童ポルノってダメでしょ絶対!」という絶対正義のベールに包まれており、これに反対することは問題の本質にたどり着く前に「規制されるとお前が困るんだろう」、「この変態野郎め死ネ」的な目で見られるからである。なかなか独身男性には踏み込めない領域であろう。

偏った否定的な決めつけ……「偏見」が行動(言動)となって表れたものを「差別」と言う。
だから、良識派を名乗る人こそ、落ち着いて考えなきゃいけない。

1 現行法が禁じていない単純所持も違法化・処罰の対象にすること
2 被写体が実在するか否かを問わず、児童の性的な姿態や虐待などを写実的に描写したものを「準児童ポルノ」として違法化すること
(中略)
繰り返すが、児童ポルノ法の本来の役割は、青少年に対する性的虐待をなくすことにある。これに対する規制が、「児童ポルノの単純所持の違法・処罰」と、「実写ではない児童の性的描写を違法化」で成し遂げられるのだろうか。

私が言いたいのも、ここ。
毎回言ってるのも、ここ。
 

確かに店頭の萌え絵は、ある日一線を越えた時があったように思う。正確には記憶していないが、おそらく2002年か03年ぐらいのことだったか。それまでもいわゆる萌え絵看板は存在したが、ぱんつが見えているものはなかったように思う。しかしその日筆者は、初めてばんつが見えている萌え絵看板を目撃した。たぶんそのあたりを境にして、なんとなく表現が解禁になっていったように思う。
しかしそういうものは、何も児童ポルノ法をいじくらなくても、猥褻物陳列罪(刑法題第百七十五条 わいせつ物頒布等)で取り締まれる範囲である。店側もどっちみち18禁で売るわけだから、入店を年齢制限しているはずであり、その中で展示すれば済む話である。

そして、往々にして、「今の法律には抜け道がある!」と規制強化が叫ばれる。
ところが、先日紹介した兎園氏のエントリにもあるけど、

インターネット上での公開は海外からでも閲覧できるため、日本からの画像流出が問題視されているだとか、インターネットなどを通じて児童ポルノ事件の被害者が急増しているだとか言う意見もあるようだが、インターネットにおける児童ポルノの提供あるいは提供のための所持又は製造は、既に現行法(正式名称は「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」)の第7条で規制の対象になっており、そこに法的な穴など空いていない。児童ポルノ提供と児童売春は別物であるが、児童売春についても当然のことながら第4〜6条で既に規制されており、法的な穴は空いていない。このような、インターネットに対する漠然とした不安に基づいた印象批評など、法改正の根拠たり得ない

てなことで、Yahoo!の特集にもあったけど「海外サーバーに逃げられると、思うように取り締まれない!」というのは分かる。
だからって、「ネット勢力を皆殺しにしちまえ」「いいんだ、どうせ反対する奴らは、全部キモオタだ。反社会勢力だ」とかに発展するのは、どんだけ、おかしいか。
 
元の引用先に戻って。

またこれらのコンテンツがあるから、実際の性犯罪が抑止できているという考え方もできる。つまり、そういう萌え絵に反応する人たちは、アニメ絵だから反応するわけで、現実の子供には興味がないものである。逆にアニメ絵を規制してしまったら、現実の子供に走る可能性が出てくる。親としては、むしろそっちのほうが困る。

いやー、どうなんだろ。
ここは、「それらのコンテンツを見て、ペドフィリアに目覚める人がいる」と同じぐらい、「そういうこともありましょうなぁ」という意見だと思う。
逆に言うと「説明と膏薬はどこにでもつく」って奴で、どちらの意見も「数字を出してみろ。話はそれからだ」という話になるのだと思う。
 
なんにしろ。
「どーせ、法制化にはならないよ」
「ほっとけ、ほっとけ。どうせ、何も変わらないよ」
「同人誌は、元々アングラだしー」
「法制化されても、運が悪い奴が見せしめにとっ捕まるだけさ」……とか、思ってる人。
危機感、持とうよ。
 
「個人が叫んでも、大筋の流れは規制強化にになっていくのさ。こうして、世界は、日々、クソッタレな世界になっていくのさ」とハードボイルドだか、サイバーパンクだかに浸っている人。
動く前に諦めるなよ。
 
最後に。
「じゃあ、レディスコミックが片っ端から発禁になるんじゃないか」という点について、女性陣はどう考えているのだろうか。