なんか、こういう記事が流行ってるらしいので、私もボードゲームプレイヤーの端くれとして、書いてみる。
でも、ジャンルごとに1つを挙げるだけなので、ランキングにもしませんし、10個も揃いません。
大賞作ばっかりになったのは、ミーハーと言ってもらえれば済むとして。
それより、ずっとマズいのは……今となると、ほとんど手に入らんゲームばっかりってことだなあ(笑)。
ミシシッピークイーン (Mississippi Queen / Werner Hodel)
Spiel des Jahres(ドイツ年間ゲーム大賞)1997年大賞。
色々とレースゲームはありますが、その中でも一番好きで、ボードゲーム全体の中でも一番好きです。
- 途中で貴婦人を2人載せる必要がある為、レース中に減速しなければならない
- 6回だけ急加減速・急旋回ができる
- コースの全貌が分からず、トップランナーはコースアウトの危険性が高い
…というルールの為に、リスクを冒してでも先行して誰にも邪魔されずに貴婦人を回収したのがいいのか、渋滞に巻き込まれても後半の追い込みにかけて前半で貴婦人を回収した方がいいのか、その場その場の戦略性が出ます。
他が2〜4速でチマチマ動いてる時に、5〜6速で後ろから猛追するのは、本当に楽しい。勝てるかどうかはともかく。
コンポーネントの割にゲーム時間が短く、ルールも簡単なのがいいです。
ブラフ (Bluff / Richard Borg、Milton Bradley)
Spiel des Jahres 1993年大賞。
ダイスゲームの中では一番好き。
ダイスをみんなで振って、全体でどの目が何個出ているかを当てるゲーム……最近、どっかの週刊誌に似たような漫画が掲載されてましたが。
ダイスの期待値をぶっ壊すプレイヤーが、毎回いるので面白い。
でも、出目が悪い人こそ、ブラフをかけて勝負をひっくり返す、というのが面白い。
テラミスティカ (Terra Mystica / Jens Drogemuller、Helge Ostertag)
Deutscher Spielepreis(ドイツゲーム大賞)2013年大賞。
元々、街や種族を発展させていくゲームが好きで、いろんなゲームを買ってみたのですが、私が購入しなかった、このゲームが一番の出来ではないかと思ってます。
今、集中してプレイしてます。
1プレイ2時間、という、このテーマのゲームでは、かなりの短さを誇る点もいいです。
ゲームターンが始まってしまったらランダム性がない為、「種族選び+初期配置が全てじゃないか」「ルールは簡単でも、勝利への難易度が高い」と、その奥深さがプレイヤーを選ぶのは難点でしょうか。
レース・フォー・ザ・ギャラクシー (Race for the Galaxy / Tom Lehmann)
元々、街や種族を発展させていくゲームが好きで、テラミスティスに出会うまでは、このカードゲームが一番好きでした。
私、ドミニオンは正直なところ好きじゃなくて。
あれ、デッキ構築型と言われてましたが、「カードを集めてデッキを構築して、ようやく楽しめそうな頃には、ゲームが終わっちゃう」ってのが、もうどうにもどうにも納得できなくて、自分の中で評価を下げてます。
ぶっちゃけ、レース・フォー・ザ・ギャラクシーもその向きがあるんですが、なにしろ、「レース」ですから、「開発競争で走り抜けるのは当たり前でしょう」と、なぜか納得しています。
正直、基本セットだけでは今ひとつなので、目標タイルが導入される、拡張セットの「嵐の予兆」までは買ってから遊んだほうがいいと思います。
ただ、カードゲームなのに、無茶苦茶カード枚数が多くて、シャッフルしづらいという欠点もあるので、私はオンラインで遊ぶことが多いです……ああ、ルール知らないと、このソフトを落としても、イミフだと思いますよ。
Race for the Galaxy AI
ニムト (6 Nimmt! / Wolfgang Kramer)
Deutscher Spielepreis 1994年大賞。
カードゲームのとっつきやすさでは、文句なしにこれ。
ちなみに、クラマーは好きなゲームデザイナーで、エルグランデ、エクスペディションも好きです。
エルグランデは拡張の「王と参謀」を入れてプレイするのが好きなんですが、今はエルグランデやるなら、テラミスティカをやろう、と言っちゃうかな。
エクスペディションは、凄くお手軽に遊べるゲームで、是非オススメしたいんですが、今時、手に入らないんだろうなぁ……新版が出て久しいし。
シャドウハンターズ (池田康隆)
人狼系、というか、「所属陣営を隠してチーム戦をするゲーム」の中では、これが一番好き。
適度にランダム性があり、適度に理不尽もあり、「何をすればいいのか分からない → 無口は吊るす」なんて初心者殺しがないのもいいです。
国産ですが、このゲーム、廃盤になったんですよね……あら、並行輸入品なら、まだ残ってるのか。
私が人狼をほとんど評価していないのも、人狼に出会うまでに、「所属陣営を隠してチーム戦をするゲーム」は、色々とプレイを重ねて、このゲームに辿り着いてしまってるからじゃないかなぁ。
ちなみに、その過程で「セーラームーンカードゲーム マスカレイドバトル」という、「セーラームーンが好きな友人が、グッズと思って買ってきたら、ガチガチのトリックテイキングゲームで、セーラームーンを知らない私でもハマりかけたけど、開発を捕まえてターゲット層を間違ってると説教してやりたいがデザイナーは誰だったんだ」という傑作に出会っています。
より人狼系に近いゲームとして好きなゲームを挙げるなら、レジスタンス:アヴァロンですね。